私はこの作品は大好きです!
魔法至上主義の世界で、魔法が使えない主人公が知識と経験、剣を武器に逆境を乗り越え、最高峰の魔法士「マギア・ヴェンデ」を目指す物語です。
主人公は、一般的な魔法士とは異なり、魔法を使わずに知識とドワーフのような強靭な力を駆使して成り上がっていきます。
この点で、「また力で乗り切る系か」と感じるかもしれませんが、本作はその手の作品とは異なり、しっかりと差別化されています。
さらに、原作者は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか』で知られる大森藤ノさんです。
そのため、物語の構成は緻密で、読者を飽きさせない展開が続くのも特徴です。
世界観や設定、そしてBGMが私の好みに刺さりまくった作品でした!
それでは、この作品の情報を軽く掲載しておきます。
一人前の魔導士をめざして魔法学院に入学した少年ウィル。
努力家の彼には魔導師として致命的な弱点があった。
それは、“魔法がまったく使えない”こと。
同級生や教師から冷たい視線を浴び、時にはくじけそうになりながらも、強い気持ちで邁進していくウィル。
杖は使えなくとも剣を執り、魔法至上主義の世界で戦い抜く。
自分だけに与えられた力を信じて。
そして、大切な人との約束を守るためにーー
漫画:青井 聖
アクタス×バンダイナムコピクチャーズ
この作品の世界観や設定がとても良かったです。
マギア・ヴェンデという存在が、どのようにしてこの世界に影響を与え、なぜ人々がその高みを目指すのかが非常に明確に描かれています。マギア・ヴェンデは、この魔法社会の理想であり、達成すべき究極の目標として位置づけられており、彼らが果たすべき役割もしっかりと示されています。こういった設定が、私にとってはとても魅力的で、個人的に大好きな世界観でした。
また、魔法学院での単位取得による進級や卒業の制度もしっかりとしていて、現実世界とリンクする部分があり、この世界にすぐに没入することができました。
さらに、原作者が『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか』で知られる大森藤ノさんということもあり、やはりダンジョンの設定には細かいこだわりを感じました。モンスターの弱点や習性がしっかりと考えられており、非現実的なものをリアルに感じさせる描写が秀逸でした。これによって、物語の展開に一層の深みが増し、見ている私は熱狂的に追いかけることができ、次に何が起こるのかをハラハラしながら楽しむことができました。
戦闘シーンの描写は特に素晴らしく、スピード感と迫力がありました。
魔法を詠唱する際に見せる隙を最小限にしようとする駆け引きや、戦闘の緊迫感がとてもよく伝わり、シーン全体に緊張感が張り詰めていました。
この作品の戦闘描写は、ただのアクションではなく、複雑な駆け引きやキャラクターたちの成長を感じさせる要素が満載で、目を離すことができません!
最後に、シンプルに作画がとても美しいです。
キャラクターデザインも良く、動きも滑らかで、戦闘シーンや日常シーンでも違和感なく、アニメーションの質の高さが際立っていました。
総じて、世界観からキャラクター、戦闘描写まで、あらゆる面で素晴らしい作品でした。
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